2009年12月12日土曜日

動画解説02



作り始めから構成とかの話。

作品全体の構成を考えるのは基本的に後回しにし、
素材用の写真も足りない事はわかっていたのですが
とりあえず何枚か作ってみるっていうのが自分のやり方です。


そうすると、「これが出来ちゃえばもう行けるだろ!」
みたいのが自然と出来るもので、
それができちゃうと全体の構成とか物語とかが
割とスムーズに湧いてくるのです。
今回の動画では、2番の最初の砂浜の画像、
そして一番最後の顔アップの画像がそうでした。
OPの原型を荒く作成した時点で
PremierElementに持ってって作業。
音にあわせておおまかに配置して様子を見ます。
この時点でりゅーりゅーさんに一度お見せしてます。
作り始めてから三週間目くらいかなー。

歌詞のフォントなんですが、硬さ、普通っぽさ、クラシカルな感じ、
ちょっとした違和感見たいのが欲しかったので
「梅ゴシック」というフリーのフォントを使用させて頂きました。

最初と最後の演出とかカメラワークとかを同じにしたループ構造の
動画って言うのが自分は大好きみたいで、
MMD杯の動画に引き続き、今回も同様の構造になっています。
ミクさんがいなくなった駅の写真は、
OPのミクさんがそもそも見間違いだったのかなあ、
というイメージで。

動画タイトルについて。

今までの一連の動画が(インチキ気味な)英語+漢字四文字、
という流れで来てたので、今回もまあ記載せずとも
タイトルだけはつけとこうと。
記載しちゃいましたが。
いつも適当に思いついた既存の言葉を、
アレンジしたりしてつけてます。

Passing Moment / 雷騰雲奔編。

完成版のタイトル、Passing Momentは、つかの間、
雷騰雲奔も、あっという間という意味です。

ちなみにPassing Momentは、タクティスオウガというゲームの
エンディングテーマが元ネタだったりします。
りゅーりゅーさんが洋楽を元ネタとして曲名をつけてたりするので、
そのへんなんかちょっとずれた二重構造みたいな感じで良いなあと。
たまたまなんですけどね。

モデルについて。

今回はわりと短い期間に撮影されたと設定しましたので、
使用したモデルは1体のみ。七葉1052カスタムの改造モデルです。
前回の動画からの主な改造点は髪型、服、瞳テクスチャかな。
瞳テクスチャの色変更、瞳孔追加は今回の加工のメイン。
これをやった事でミクさんの印象が
全然違うものになったと思います。

写真。

今回は特にどこだか分からない写真っていうのを意識してます。
そういえば最初のサビの一枚目の写真、
北池袋の跨線橋を当てた人はほんとにすごいと思う。
あれはよほど地元の人じゃないと分からないと思うんだ。

見終わったあと暗い印象が残るのは嫌だったので
なるべくさっぱりした写真を使おうと心がけました。
これが難しかった。
なんか自分は薄暗い写真ばっかり撮ってるんですよね……。

画像加工。

MMDのバージョンアップでJPG出力が出来るようになったのを
すごく喜んだのですが、どうも非常に圧縮率の高いJPG画像が
吐き出されちゃうみたいで使い物にならず。
今回もBMPで出力した画像を主に使いました。
MMDVer5では出力サイズの制限が無かったので、
デジカメ写真と同じ3000*2008で。
MMDVer6.以降はディスプレイサイズ以上で出力することが
出来なくなってしまった代わりに透過PNG出力が可能になったので、
その辺は写真によって使い分けました。
というか縦撮り写真は品質的に5.22で出すしかない。

写真加工に関しては、今まで同様の自分ルール順守。
自分の写真しか使わない。描き足さない。
物理的に不可能なシチュエーションの写真は作らない。
写真自体の見栄えを良くするような加工は可能な限りやらない。
等々。
加工画像とはいえ、なるべく素材で勝負したいのです。

とはいえ、元写真と切り抜いたミクさんを馴染ませるために
ほぼ手作業で影、暗色、ぼかし、ノイズ等を加えてます。
加工量は最初に作った動画の3倍くらいになってるんじゃないかなあ。
その代わり切り抜きにかかる時間がほとんど無くなったので、
作業時間の総量は減ってると思います。
一枚につき2時間くらいかな。

ああそうそう、トランジション。
動画内での画像の切り替え方。いつもとにかく悩みます。
今回はシンプルにするつもりが、
ふと思い付いてスライドプロジェクタ風にしてみました。
スライドって懐かしいですよね。体育館とかで見たあれ。
もうほとんど作られてないそうです。
目障りかなーとも思ったんですけど、
しっかりタイミング調整して
フレームレート下げてみたら意外なほどよい感じ。
今後にも生かせそうです。
でも全部手作業でやってるから面倒なんだー。

最後に、ほんとにしつこく繰り返しになりますが
今回のいろいろは全てりゅーりゅーさんのおかげです。
素敵な歌があって、信頼し、信頼してくれる相手の為に
めいっぱい自分の好きなことを頑張れると言うのは
これ以上ないほどに幸せな事だと思いました。
あらためて感謝。

りゅーりゅーさん視点での作品解説が
りゅーりゅーさんのブログの方に書かれていますので、
ぜひ一度読んでいただければと思います。
歌の魅力が一層深まること請け合いですよ。

http://pastdayssparkle.blog99.fc2.com/

うーん深い。

長文おつきあいありがとうございました。
質問等有りましたらお気軽に。

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